セイウンニジョーズ（2014年生、母アスタラビクトリア）

セイウンニジョーズ（2014年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「青雲に乗ず。今まさにの勢い」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時15歳）と交配したアスタラビクトリアが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2018年のチューリップ賞(一般B2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ブラッドメアから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、沼川一彦によって756万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月22日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6月25日、連闘で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

7月30日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の盛岡さんさ踊り賞二組（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセンスオブラヴをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月14日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦の南部木挽唄全国大会大会長賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したマイネルハドソンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月16日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマイネルハドソンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた9戦目は、万哲&オークス来場記念in津軽（盛岡芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったレイバックに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月5日、中4週で迎えた10戦目は、一般C2八（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメロディオーソを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて優勝

11月20日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペイシャムーンに9馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月4日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で山本聡哉騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ゴロウマルウィンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月30日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で山本聡哉騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラウンラーテルに約11馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2018年）

1月8日、連闘で迎えた14戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ピースワンデューに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中9週で迎えた15戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、一般B2（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた16戦目は、チューリップ賞（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（8戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカミノマンボを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて5勝目を収める

7月14日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

8月19日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、エンジュ賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（9戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、スズヨローズにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月1日、中1週で迎えた19戦目は、セプテンバーカップ（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、スズヨサムソンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた20戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（11戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2019年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、春霞賞（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（12戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた22戦目は、復興祈念夢あふれる未来へ（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（13戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた23戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（14戦5勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

8月18日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般B2（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた25戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、特別編成（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた26戦目は、大倉岳高原まつり特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた27戦目は、鶴仙渓賞（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で栗原大河騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた28戦目は、手取川サーモンフィッシング特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で栗原大河騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ブロウユアマインドにハナ差交わされて2着となった。

11月5日、中1週で迎えた29戦目は、山代特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で栗原大河騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた30戦目は、きんせんか賞特別編成（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で栗原大河騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマチョウルンバに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

12月11日、中2週で迎えた31戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、冬日和賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンヴィーヴォを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

12月18日、連闘で迎えた32戦目は、師走特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルレーサーに約12馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

6歳（2020年）

1月1日、中1週で迎えた33戦目は、子年賞（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

1月22日、中2週で迎えた34戦目は、孟春賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サウスリバティーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月11日、中2週で迎えた35戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、クロッカス特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。