アルフレード（2009年生、母プリンセスカメリア）

アルフレード（2009年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オペラ『椿姫』の主人公の恋人である青年貴族の名」。2011年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したプリンセスカメリアが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。2011年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2012年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月25日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は530kg。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンオーラを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月29日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るドリームトレインを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月18日、中6週で迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルロブストに2馬身の差をつけて2歳マイル王の座を射止めた。

3歳（2012年）

3月18日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月6日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったカレンブラックヒルに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

5歳（2014年）

1月11日、約20か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた7戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

3月16日、中8週で迎えた8戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月17日、中8週で迎えた9戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

6月29日、中5週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に敗れた。

11月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6歳（2015年）

1月17日、中8週で迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴァンセンヌにクビ差届かず2着となった。

5月10日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

7月12日、中8週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月6日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。