インビジブルレイズ（2014年生、母クレバースプリント）

インビジブルレイズ（2014年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不可視光線」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したクレバースプリントが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はアイオイファーム。2020年の白富士ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月22日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月11日、中6週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したウインペイザージュを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヤマニンペダラーダに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月13日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白藤賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

8月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のゴールドハットに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

4歳（2018年）

2月3日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4月7日、中8週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンスレイマンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月13日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月23日、中7週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したルタンデュボヌールに半馬身届かず2着となった。

10月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のペルソナリテをハナ差振り切って4勝目を手に入れた。

12月2日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5歳（2019年）

3月3日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4月14日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6月22日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルネーベルに半馬身届かず2着となった。

10月5日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスディレクションを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って5勝目をマークした。

6歳（2020年）

2月1日、中5週で迎えた20戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルサーパスを3/4馬身振り切って優勝

5月10日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた22戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

9月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

10月18日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた25戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

7歳（2021年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた27戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて8着に終わった。

8月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

8歳（2022年）

1月15日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2月27日、中5週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のアンブロジオに半馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月23日、中7週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝3350m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で難波剛健騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月9日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた35戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝3390m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で難波剛健騎手（4戦1勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で難波剛健騎手（5戦1勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月17日、中9週で迎えた37戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 小雨/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2022年12月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9歳（2023年）

2月21日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、兵庫県産たまご特別（姫路ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた39戦目は、永井孝典騎手を鞍上に迎えて、紀州うめたまご特別（姫路ダート1500m 曇/不良）に出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた40戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、そのたんお誕生日記念 4歳以上特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。