キシュウグラシア（2006年生、母メイショウヤヨイ）

キシュウグラシア（2006年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋優美（西）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したメイショウヤヨイが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日西牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回、中央障害6戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月2日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したチャームドリームを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月5日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラストアートに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月2日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

6月20日、中3週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

10月17日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したエヴァにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2010年）

1月30日、中5週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトミケンプライマリに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月13日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで止まることなく走り抜いたが、スイリンカに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで、最後は2着のアデュラリアを半馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

4月24日、中1週で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

7月10日、中6週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

8月14日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のオホーツク特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた24戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

11月27日、中5週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた25戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったマサノブルースから3/4馬身差の2着となった。

12月19日、中2週で迎えた26戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったピサノシンボルからクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2011年）

1月16日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のオンワードシェルタに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月10日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。