シャフリヤール（2018年生、母ドバイマジェスティ）

シャフリヤール（2018年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「偉大な王(ペルシャ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したドバイマジェスティが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のドバイシーマクラシック(唖・G1)に勝利した他、2021年の日本ダービー（東京優駿）(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億2,000万円（300万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月25日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィヴァンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2021年）

2月14日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3月27日、中5週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグレートマジシャンをクビ差振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

5月30日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエフフォーリアをハナ差振り切って世代の頂点に輝いた。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

11月28日、中8週で迎えた6戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2022年）

3月26日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のYibirをクビ差制して2つ目のG1タイトルをつかんだ。

6月15日、G1のプリンスオブウェールズステークス（イギリス・アスコット芝2004m）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月30日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた10戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.デムーロ騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴェラアズールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

3月25日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上は5戦連続でC.デムーロ騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月20日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

12月24日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2024年）

3月30日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったRebel's Romanceから2馬身差の2着に敗北した。

8月18日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。