ロジクライ（2013年生、母ドリームモーメント）

ロジクライ（2013年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時12歳）と交配したドリームモーメントが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の富士ステークス(G3)に勝利した他、2019年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、久米田正明によって4,095万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

9月12日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は526kg。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月15日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピッツバーグに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月27日、中5週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

3歳（2016年）

1月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジュエラーをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4歳（2017年）

12月17日、約23か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエンジェルフェイスにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月3日、中2週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のヒーズインラブを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

3月25日、中6週で迎えた9戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグァンチャーレに1馬身3/4の差をつけて制した。

4月22日、中3週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

7月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたグレーターロンドン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月9日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のワントゥワンに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月18日、中3週で迎えた14戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

6歳（2019年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた16戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

5月11日、中6週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

10月19日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて17着に敗れた。

12月21日、中8週で迎えた21戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く最後はグァンチャーレと並んで10着同着となった。

7歳（2020年）

1月6日、中1週で迎えた22戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

1月11日、連闘で迎えた23戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月1日、中6週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

12月27日、約10か月の休養明けで迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

8歳（2021年）

5月29日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

8月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は勢いを失って18着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた28戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

2021年9月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。