ディープインパクト（2002年生、母ウインドインハーヘア）
Deep Impact
2002.03.25
ディープインパクト（2002年3月25日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「深い印象」。2005年にJRA賞年度代表馬及び最優秀3歳牡馬、2006年にJRA賞年度代表馬及び最優秀4歳以上牡馬を受賞、2008年にはJRA顕彰馬に選出された。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したウインドインハーヘアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦12勝2着1回、海外1戦0勝。2005年に皐月賞、日本ダービー（東京優駿）及び菊花賞を制して中央競馬3歳クラシック三冠を達成するなど、G1級競走7勝を含む重賞10勝を挙げた。
プロフィール
基本情報
- 通算成績
- 14戦12勝 [12-1-0-1/14]
- 総賞金国内
- 14億5,455万円
- 生年月日
- 2002年3月25日
- 出生国
- 日本
- 品種
- サラブレッド
- 性別
- 牡
- 毛色
- 鹿毛
- 厩舎
- 池江泰郎栗東
- 馬主
- 金子真人ホールディングス（株）
- 生産者
- ノーザンファーム
- セール落札価格
- 7,350万円
セレクトセール サラブレッド 当歳
- 抹消情報
- 中央：2006年12月25日抹消
性質分析
- 距離適性
- コース適正
- 馬場適正
- 成長
- 馬体重
- 脚質
- 出脚
- 末脚
- スタミナ
- 出走回数
回収率
指数の推移（直近7走）
- 7
走
前 - 6
走
前 - 5
走
前 - 4
走
前 - 3
走
前 - 2
走
前 - 前
走
パフォーマンス分析
- 最高指数
- 勝利時最大着差国内
- 5馬身
ベストレース
- レース名
- 日本ダービー（東京優駿）
- 日付/馬齢
- 2005年5月29日/3歳
- コース
- 東京芝2400m左
- 指数
- 着順
- 1着
- オッズ/人気
- 1.1倍/1番人気
- 馬番/頭数
- 5番/18頭
- 天候
- 晴22.4℃
- 馬場状態/馬場速度
- 良/稍速
- レースラップ
- 平均=11.8/ラスト=11.6
- レースペース
- スロー
- 通過順位
- 15-13-12-10
- 馬体重増減
- 448kg+4
- 出走間隔
- 中5週
- 騎手斤量
- 武豊57.0kg
血統
概要
母のウインドインハーヘアは海外G1・1勝（独国芝）。祖母のBurghclereは海外6戦1勝。曾祖母のHighclereは海外G1・2勝（仏国,英国）。父のサンデーサイレンスは海外G1・6勝（米国ダ[6勝]）。
近親馬
※活躍馬のみ。7代内クロス
| 種別 | 馬名 | クロス | 血量 |
|---|---|---|---|
| き | Pharamond＝Sickle | 5×7*7 | 4.68% |
| き | Sir Gallahad＝Bull Dog | 6*7×6 | 3.9% |
| き | Pharos＝Fairway | 7*7*7×7*7 | 3.9% |
| き | Sweet Lavender＝Rose Red | 7×7 | 1.56% |
| 牡 | Turn-to | 4×6 | 7.81% |
| 牡 | Mahmoud | 5*6×7*7 | 6.25% |
| 牡 | Nearco | 6×6 | 3.12% |
| 牡 | Blenheim | 6*7×6 | 3.9% |
| 牡 | Hyperion | 6*7×6*7*7 | 5.46% |
| 牡 | Solario | 7×7 | 1.56% |
| 牡 | Teddy | 7×7*7 | 2.34% |
| 牡 | Gainsborough | 7*7×7 | 2.34% |
| 牡S | Blue Larkspur | 6*6 | 3.12% |
| 牡S | Man o' War | 7*7 | 1.56% |
| 牡M | Court Martial | 5*6 | 4.68% |
| 牡M | Fair Trial | 6*7*7*7 | 3.9% |
| 牡M | Princequillo | 6*7 | 2.34% |
| 牝 | Almahmoud | 4×6 | 7.81% |
| 牝 | Selene | 6*7×7 | 3.12% |
| 牝 | Plucky Liege | 7*7×7 | 2.34% |
5代血統表
血統分類
- サイアーライン
- サンデーサイレンス系
- ファミリーナンバー
- 2-f
レース成績
経歴
デビュー前
当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって7,350万円で落札された。
池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2004年）
12月19日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンゴウリキシオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
3歳（2005年）
1月22日、中4週で迎えた2戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイヘネシーに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。
3月6日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤジャパンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。
4月17日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のシックスセンスに2馬身半の差をつけてクラシックホースの称号を手にした。
5月29日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のインティライミに5馬身の差をつけて3歳馬の頂点を極めるく
9月25日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦5勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシックスセンスに2馬身半の差をつけて無傷の6連勝で4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。
10月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦6勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤジャパンに2馬身の差をつけてクラシック三冠を達成した。
12月25日、中8週で迎えた8戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦7勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したハーツクライに半馬身届かず2着に敗北した。
4歳（2006年）
3月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイトリックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて6つ目の重賞タイトルを手にした。
4月30日、中5週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦8勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリンカーンに3馬身半の差をつけて春の盾を射止めた。
6月25日、中7週で迎えた11戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（10戦9勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナリタセンチュリーに4馬身の差をつけてグランプリホースの称号を獲得した。
10月1日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は12戦連続で武豊騎手（11戦10勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。0着に敗れた。
11月26日、中7週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で武豊騎手（12戦10勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のドリームパスポートに2馬身の差をつけて最強馬の称号を手中に収めた。
12月24日、中3週で迎えた14戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武豊騎手（13戦11勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のポップロックに3馬身の差をつけて春秋グランプリ連覇を果たした。