サムソンクイーン（1987年生、母オキノカオリ）

サムソンクイーン（1987年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマナード（当時14歳）と交配したオキノカオリが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は鹿戸美明。戦績は、中央平地36戦5勝2着3回。1992年のシリウスステークス(オープン)に勝利した他、1992年のシルクロードステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

3月24日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズノアラシに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月8日、中1週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4月28日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

5月20日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、4歳500万下のこでまり賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフォーシュアーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月8日、中2週で迎えた7戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた8戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた9戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/不良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

9月16日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4歳（1991年）

4月20日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月12日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた14戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったケイエスミラクルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のツジノロマンをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

7月13日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るツキノコガネを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って4勝目をマークした。

9月1日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたケイエスミラクル決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月9日、中4週で迎えた19戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた20戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

5歳（1992年）

5月9日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったユウキトップランに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた22戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月4日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月11日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、豊明市制20周年記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた25戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

11月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（9戦2勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のマイスーパーマンを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

6歳（1993年）

2月6日、中9週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた28戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（5戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（11戦3勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた30戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（12戦3勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた31戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた32戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月15日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（6戦2勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた35戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた36戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。