ティーエムグリーン（1984年生、母ロングマンナ）

ティーエムグリーン（1984年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホクトボーイ（当時11歳）と交配したロングマンナが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は1988年の雲取山特別(900万下)。

経歴

デビュー前

山田要一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

5月2日、デビュー戦は石塚信広騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

5月9日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石塚信広騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名利弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドアテンションに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のあじさい賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名利弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウイルドラゴンにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

7月18日、中4週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名利弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上400万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名利弘騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったヨシエビスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

10月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の河口湖特別（東京芝2200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名利弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の相模湖特別（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名利弘騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったリンドギンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月11日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で蛯名利弘騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4歳（1988年）

1月17日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は8戦連続で蛯名利弘騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のラビアングラスを半馬身振り切って2勝目をマークした。

2月13日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名利弘騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で蛯名利弘騎手（9戦2勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の春燈特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名利弘騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯名利弘騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマルタカリボー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月15日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で蛯名利弘騎手（12戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキングアーサーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月5日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の雲取山特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で蛯名利弘騎手（13戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のケイティーボーンをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。

5歳（1989年）

7月1日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、5歳以上900万下の新津特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で蛯名利弘騎手（14戦3勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で蛯名利弘騎手（15戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で蛯名利弘騎手（16戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったチョウカイエクセルにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上900万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で蛯名利弘騎手（17戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。