イチヨシセイコー（1994年生、母アルパデオーロ）

イチヨシセイコー（1994年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時8歳）と交配したアルパデオーロが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は安田豊重。戦績は、中央平地10戦0勝、中央障害1戦0勝、地方17戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の板橋区特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

小筆昌厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1997年）

3月21日、デビュー戦は鈴木啓之騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のダイワマークに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月26日、中4週で迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったクライドガールから半馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中5週で迎えた3戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のナイキゲイルをクビ差制して2勝目をマークした。

6月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の乙女ゆり特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木啓之騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったクリノエランセからアタマ差の2着に甘んじた。

12月8日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、一般C1八九（大井ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木啓之騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（1998年）

2月4日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデ戦のエレガンス特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木啓之騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた7戦目は、一般C1七八（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木啓之騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦の一般C1（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鈴木啓之騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1五六（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で鈴木啓之騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、タイガームーティエに交わされて2馬身半差の2着となった。

4月16日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1五六（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で鈴木啓之騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグッドチャンスに3馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

5月17日、中3週で迎えた11戦目は、板橋区特別（大井ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で鈴木啓之騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセリノトルネイドに3馬身の差をつけて優勝

7月12日、中7週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

8月8日、中1週で迎えた14戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた15戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

9月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野要騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5歳（1999年）

8月8日、約10か月半の休養明けで迎えた18戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の八女特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

9月12日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

9月19日、連闘で迎えた20戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた22戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2000年）

1月3日、中9週で迎えた23戦目は、長嶋和彦騎手を鞍上に迎えて、オリオン特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

4月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた24戦目は、蔵重浩一郎騎手を鞍上に迎えて、レグルス特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた25戦目は、埋橋浩樹騎手を鞍上に迎えて、一般B1（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた26戦目は、一般B1（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で埋橋浩樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた27戦目は、一般B1（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は蔵重浩一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。