スルーセブンシーズ（2018年生、母マイティースルー）

スルーセブンシーズ（2018年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「七つの海を越えて。父名、姉名より連想。世界中での活躍を願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のドリームジャーニー（当時14歳）と交配したマイティースルーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の宝塚記念(G1)で2着に入った他、2023年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

9月19日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインナリオに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスのミモザ賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスウィートブルームに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月23日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

9月11日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったファインルージュに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月17日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

4歳（2022年）

3月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月19日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

8月20日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたロバートソンキー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5歳（2023年）

1月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のルドヴィクスに1馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

3月11日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のストーリアに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したイクイノックスにクビ差届かず2着となった。

4着に終わった。

12月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

2023年12月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。