アダムバローズ（2014年生、母チャチャリーノ）

アダムバローズ（2014年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したチャチャリーノが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は服部健太郎。2017年の若葉ステークス(オープン)に勝利した他、2017年の若駒ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

6月11日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキャスパリーグにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月13日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のソーグリッタリングに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の紫菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のワンダープチュックを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月26日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3歳（2017年）

1月15日、中6週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

1月21日、連闘で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。5頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のダノンディスタンスをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月18日、中7週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエクレアスパークルをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

9月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に終わった。

12月28日、中9週で迎えた11戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

4歳（2018年）

1月7日、中0週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

4月15日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

5歳（2019年）

1月13日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

2月10日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り4着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月19日、中9週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、逃げるトミケンキルカスにハナ差届かず2着となった。

7月6日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月10日、中4週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月10日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

6歳（2020年）

8月22日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたタマモメイトウ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月11日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って18着に敗れた。

2021年4月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。