デンコウオクトパス（2007年生、母シルキーマニッシュ）

デンコウオクトパス（2007年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋蛸」。毛色は鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時15歳）と交配したシルキーマニッシュが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）見上牧場。戦績は、中央平地27戦4勝、中央障害9戦5勝。2012年の東京ハイジャンプ(JG2)に勝利した他、2012年の東京ジャンプステークス(JG3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月1日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

8月9日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月13日、中4週で迎えた3戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月3日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月14日、中2週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

3歳（2010年）

1月30日、中7週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のビッグラジャーに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月13日、中1週で迎えた9戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のビオラ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に入り込んだ。

3月27日、中2週で迎えた11戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

4月17日、中2週で迎えた12戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

8月29日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマコトヴォイジャーに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

9月20日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラインドリームをハナ差振り切って優勝

12月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

4歳（2011年）

1月9日、中2週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

5月29日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

8月6日、中9週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

8月28日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノパンサーをハナ差振り切って優勝

9月25日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月11日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

12月24日、中1週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた26戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

5歳（2012年）

1月8日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

2月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月25日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のディアプリンシパルに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月18日、中2週で迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のマーベラスカイザーに8馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

6月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のビービースカットに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月18日、中9週で迎えた32戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は西谷誠騎手（3戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた33戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた34戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のナリタシャトルに3/4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6歳（2013年）

9月14日、約11か月の休み明けで迎えた35戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（6戦3勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月9日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（7戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウヨウドウに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。