クラリティシチー（2011年生、母タイキクラリティ）

クラリティシチー（2011年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したタイキクラリティが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地31戦3勝2着5回。2014年のスプリングステークス(G2)で3着に入った他、2015年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,200万円（4.4万×500口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月3日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のガリバルディに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

12月22日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2014年）

2月23日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたヴォルシェーブ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月23日、中3週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

4月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

6月1日、中5週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のイントロダクションに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月6日、中4週で迎えた9戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインマーレライを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り最後はデルカイザーと並んで11着同着となった。

10月25日、中4週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

4歳（2015年）

3月15日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシャイニープリンスを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

4月5日、中2週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったモーリスにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

5月16日、中5週で迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず16着に敗れた。

12月20日、約7か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5歳（2016年）

1月10日、中2週で迎えた17戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3月13日、中8週で迎えた18戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず14着に敗れた。

10月2日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

10月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったヒルノマテーラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月19日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では末脚にキレが無く18着に敗れた。

6歳（2017年）

4月1日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5月13日、中5週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したダノンメジャーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6月11日、中3週で迎えた25戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

6月25日、中1週で迎えた26戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月21日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

10月29日、連闘で迎えた28戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

7歳（2018年）

1月7日、中9週で迎えた29戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

3月11日、中8週で迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

4月29日、中6週で迎えた31戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。