タマモリック（1983年生、母ホウゲツザクラ）

タマモリック（1983年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は栗毛。種牡馬のモーニングフローリツク（当時8歳）と交配したホウゲツザクラが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は野坂牧場。戦績は、中央平地31戦6勝2着9回。1988年の仁川ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

2月22日、デビュー戦は牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は440kg。鞍上は山田和広騎手。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月8日、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月30日、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシヨノリーガルを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を収めた。

4月27日、4歳400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月18日、4歳400万下の野苺賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

6月7日、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

6月22日、牝馬限定の4歳400万下（中京ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は山田和広騎手。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

9月14日、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウカイラブリーにアタマ差届かず2着となった。

9月27日、4歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシングルボーイにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月11日、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンデレラギャルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

11月1日、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月16日、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月6日、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田国夫騎手。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。

12月21日、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したパトリオットを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（1987年）

1月10日、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田国夫騎手。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサイコーロマンを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

1月25日、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田国夫騎手。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したジョーアレクサンダを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月1日、ハンデ戦で5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田国夫騎手。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミスゾーラを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月21日、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4月18日、5歳以上1400万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田国夫騎手。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月3日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の下鴨特別（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したクラウンエクシードに3/4馬身届かず2着となった。

6月14日、5歳以上1400万下の安芸ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田国夫騎手。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

5歳（1988年）

1月17日、5歳以上900万下（京都ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田国夫騎手。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したグリーンレーザーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月30日、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田国夫騎手。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月14日、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のラッキードールに2馬身の差をつけて勝利を挙げた。

3月6日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のアグネスビートに2馬身の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

3月20日、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したメジロゴスホークを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月16日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月29日、5歳以上1400万下の下鴨特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったジョーカイラスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月12日、5歳以上1400万下の安芸ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

6月25日、5歳以上1400万下のテレビ愛知賞（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

7月9日、5歳以上1400万下の東海ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のツナミに1馬身半の差をつけてトップでゴールに入った。