パッションキャリー（2000年生、母アクセスイオウ）

パッションキャリー（2000年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「情熱＋女子名」。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時12歳）と交配したアクセスイオウが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は原田新治。戦績は、中央平地12戦1勝、地方11戦3勝2着3回。2003年のフラワーカップ(牝G3)で4着に入った他、2003年のクイーンカップ(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中正二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2002年）

4月24日、デビュー戦は渋谷裕喜騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のエミネントプリティに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月30日、中4週で迎えた2戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったテンノベニバラから2馬身差の2着となった。

7月3日、中4週で迎えた3戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのブラックホーク賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったバトルマジックランからクビ差の2着に惜敗した。

8月17日、中3週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた7戦目は、中村裕司騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったラッキーブローからハナ差の2着に惜敗した。

12月5日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3歳（2003年）

1月2日、中3週で迎えた9戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドファルコンを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って優勝

2月22日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

3月22日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

10月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

11月27日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定地方重賞のファーストレディー賞（大井ダート1790m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた15戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

4歳（2004年）

1月21日、中3週で迎えた16戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

6月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦のジューン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月13日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の文月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のキブロワイトをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

9月18日、中9週で迎えた19戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロケットパンチをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

10月2日、中1週で迎えた20戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の御陵特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のスピードシンボリメモリアル（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。