ダイイチアトム（2001年生、母ダイイチフローネ）

ダイイチアトム（2001年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋原子」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時6歳）と交配したダイイチフローネが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着5回、地方4戦1勝。2007年の新潟記念(ハンデG3)で4着に入った他、2010年のディープインパクト・プレミアム1(一般)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

4月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレゴラスをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月4日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4歳（2005年）

1月5日、中4週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のミスパスカリに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

1月23日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5歳（2006年）

6月18日、約17か月の休み明けで迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の広瀬川特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下のいわき特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたネヴァブション決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月2日、中4週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したグッドネイバーにクビ差届かず2着に甘んじた。

6歳（2007年）

2月4日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったシンゲンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月25日、中2週で迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のミヤコノカーンに1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月31日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマリアヴァレリアを差し切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

8月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアルコセニョーラに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

8月26日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7歳（2008年）

3月23日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

5月4日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったファストロックに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月17日、中8週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

9歳（2010年）

5月4日、約20か月の休養明けで迎えた24戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、マツリダゴッホ賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた25戦目は、日高軽種馬農業協同組合特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月17日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、ディープインパクト・プレミアム1（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリスティアダーリンをアタマ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月12日、中7週で馬体重を前走からさらに22kg減らして迎えた27戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。