タイセイラナキラ（2013年生、母ヒビキウィン）

タイセイラナキラ（2013年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋勝利（ハワイ語）」。毛色は栗毛。種牡馬のカネヒキリ（当時11歳）と交配したヒビキウィンが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤春修二。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回、地方6戦2勝2着2回。2019年のしらさぎ賞(牝S3)に勝利した他、2018年の黄葉賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

2月7日、デビュー戦はS.フォーリー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でS.フォーリー騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオルノスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月27日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルサケガシラを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

5月1日、中4週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

7月31日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

10月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

12月3日、中5週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月23日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

4歳（2017年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月2日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のダイワエキスパートを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

5月6日、中4週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。15着に終わった。

7月16日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、3着に入った。

8月13日、中3週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

9月18日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

11月5日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

12月26日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、’17メトロポリタンディセンバーカップ競走（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、キセキノケイフに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

1月21日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた18戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

2月25日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、伸びてきたメイショウオルソ決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月25日、中3週で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた21戦目は、’18メトロポリタンメイカップ（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイアムキャツアイに8馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月12日、中8週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のシンデレラチャレンジ（大井ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた23戦目は、アフター5スター賞トライアル（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、伸びてきたプリサイスキング決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

10月12日、中5週で迎えた25戦目は、MEGA TREE GARDEN賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトーセンミッションに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月14日、中4週で迎えた26戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、黄葉賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6歳（2019年）

3月26日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’19 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

5月1日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のアムールリアンに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

6月27日、中7週で迎えた29戦目は、武蔵野オープン（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

7月25日、中3週で迎えた30戦目は、地方重賞のプラチナカップ（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた31戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

12月25日、中6週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた32戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、S2のゴールドカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

7歳（2020年）

1月23日、中3週で迎えた33戦目は、’20ウインタースプリント（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

2020年1月31日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。