ディナール（2012年生、母マルスフラウ）

ディナール（2012年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナーズサン（当時11歳）と交配したマルスフラウが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、中央障害2戦0勝、地方14戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の3歳。

経歴

デビュー前

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

12月7日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

3歳（2015年）

2月1日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた6戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

8月6日、中5週で迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインサドル特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた8戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したキラメキオトメにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦のボンバー&しょーご笠松来場盃（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月2日、中0週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴィヴァスヴァットに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月26日、中1週で迎えた12戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったエンジェルキッスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月13日、中2週で迎えた13戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイトディグニティに9馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月26日、中1週で迎えた14戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、白川郷特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた15戦目は、流葉賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスピンキャッシュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月31日、中1週で迎えた16戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、OKBパディントン杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4歳（2016年）

1月8日、連闘で迎えた17戦目は、一般C13（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（6戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のキョウワクラウドに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

1月28日、中2週で迎えた18戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、端月特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレオクイックをクビ差振り切って5勝目を収める

2月11日、中1週で迎えた19戦目は、畜産フェア特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉井友彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた20戦目は、紅梅賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のデピュートアゲンに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

4月9日、連闘で迎えた22戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

6月19日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

7月17日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、高野和馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 小雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で高野和馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。