フィロロッソ（2017年生、母アルティメイトラブ）

フィロロッソ（2017年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「赤い糸(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時11歳）と交配したアルティメイトラブが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のベテルギウスステークス(オープン)で2着に入った他、2024年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月29日、デビュー戦は斎藤新騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月7日、中9週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェットマックスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、中1週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

12月15日、中8週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったイモータルスモークに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた6戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの黒竹賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月8日、中7週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るフレイムウィングスを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月2日、中7週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた9戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

10月17日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの清滝特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（2021年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの川西特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るレガーメペスカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて制した。

11月27日、約9か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの茨木ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた15戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの竹田城ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

5歳（2022年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着に入った。

3月21日、中2週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

5月22日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

6月19日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのオークランドサラブレッドレーシングトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8月21日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月12日、中9週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のステイブルアスクに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月28日、中6週で迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったサンライズウルスにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

6歳（2023年）

3月5日、中9週で迎えた24戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月6日、中8週で迎えた25戦目は、平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた27戦目は、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月3日、中6週で迎えた28戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトーセンオリジンに約21馬身の大差をつけて制した。

10月8日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝3170m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったロックユーから8馬身差の2着に敗北した。

11月4日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた30戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。13着に敗れた。

7歳（2024年）

3月30日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったオールザワールドから5馬身差の2着となった。

2024年4月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。