モエルア（2012年生、母リリーポンド）

モエルア（2012年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「２つの夢（ハワイ語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したリリーポンドが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方25戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年のクロッカス特別(一般C12 C31)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、白井牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって840万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山口功一郎によって972万円で落札された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

3月28日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

4月18日、中2週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

7月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

10月4日、中7週で迎えた5戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた6戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-5（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアルマアネラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C4-3（門別ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（2016年）

4月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、リーディングジョッキー1（門別ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったインペリアルブルーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中1週で迎えた9戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のオムスビに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C4-2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したマッテンタルトを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、黒百合特別（門別ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったビットマップに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、ホクレンえん麦特別（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた13戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、シャクナゲ特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた14戦目は、小町草特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた15戦目は、2016ふかがわ夏まつり特別（門別ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、がんばれ!馬産地日高特別（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエクレアブルーに2馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

9月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、ザ・トンアップモーターズ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサダムシーズンに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月5日、中1週で迎えた18戦目は、日々草特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るトモノトップガンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

11月3日、中3週で迎えた19戦目は、北海道新幹線×nittan特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2017年）

4月18日、約5か月半の休養明けで迎えた20戦目は、クロッカス特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクベーラに2馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

5月4日、中1週で迎えた21戦目は、ノーザンホースパーク特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（8戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた22戦目は、ライラック特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

7月13日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、日高銀聖特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（9戦3勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、2017ふかがわ夏まつり特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（10戦3勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた25戦目は、きこない咸臨丸まつり記念特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（6戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた26戦目は、なかとん牛乳デビュー1周年特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（11戦3勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた27戦目は、平取町沙流川まつり特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（12戦3勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた28戦目は、北海道とともに、世界へ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（13戦3勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた29戦目は、美唄産「峰ななつぼし」新米特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（14戦3勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた30戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。