ウィップアロング（2013年生、母シャドーウィップ）

ウィップアロング（2013年3月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「突っ走る」。毛色は青鹿毛。種牡馬のロージズインメイ（当時13歳）と交配したシャドーウィップが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、地方12戦1勝2着6回。主な勝ち鞍は2016年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三枝牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月29日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

9月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた5戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月19日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3歳（2016年）

1月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

3月12日、中7週で迎えた8戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

11月22日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のメディアルナに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月20日、中3週で迎えた10戦目は、埼玉県物産観光協会会長賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったトーセンアルバータに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

1月17日、中3週で迎えた11戦目は、日本の産業育てた渋沢栄一賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったウエスタンプリンスに詰め切れず、約15馬身差の2着となった。

1月30日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったシゲルシマカツオに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月22日、中2週で迎えた13戦目は、アメジスト特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

2月28日、連闘で馬体重を前走から13kg減らして迎えた14戦目は、白富士特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたワールドフォース決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月27日、中3週で迎えた15戦目は、幸手権現堂桜堤賞（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた16戦目は、のびのびシティさいたま市賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた17戦目は、一般C1六七八（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエドノマツカゼを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中1週で迎えた18戦目は、くろうま賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で森泰斗騎手（9戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

7月19日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の涼月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

8月16日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサードニクス特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったソラリスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。