ウエスタンプリンス（2011年生、母ウエスタンモーダ）

ウエスタンプリンス（2011年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王子、親王」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時26歳）と交配したウエスタンモーダが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）ウエスタンファーム。2016年の中日杯(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

8月30日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月18日、中6週で迎えた3戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般C23（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパンチショットに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、エノキグサ特別（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のラストアタックに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2015年）

1月14日、中3週で迎えた5戦目は、ウスユキソウ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアスタースカイに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中3週で迎えた6戦目は、加藤雄ニ退職記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモセキトバに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中3週で迎えた7戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のイシュタルサーガに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

9月13日、中8週で迎えた9戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

11月1日、中6週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた10戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードアルタイルに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月10日、連闘で迎えた11戦目は、一般B2-5（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパワーオブワードに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月24日、中1週で迎えた12戦目は、香林坊ツリー特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のマニワプリンセスに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

12月20日、中3週で迎えた13戦目は、天神堂飾り展特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリバイブビートに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2016年）

3月20日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、酒樽がえし特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田知弘久騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のナムラマンジロウに6馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月5日、中1週で迎えた15戦目は、三番叟特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田知弘久騎手（5戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた16戦目は、住吉大祭特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田知弘久騎手（6戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒカルデザイアーに1馬身の差をつけて9勝目を手に入れた。

5月15日、中3週で迎えた17戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、熊本地震被災者支援特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた18戦目は、金沢城・兼六園特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のコスモマイギフトを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月12日、中1週で迎えた19戦目は、国指定重文「石川門」特別（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のコスモマイギフトをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月28日、中1週で迎えた20戦目は、スプリント特別（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は田知弘久騎手（7戦6勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったタツミリュウに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月12日、中1週で迎えた21戦目は、恋路火祭り特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（8戦6勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したオープンベルトを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗れた。

8月9日、中3週で迎えた22戦目は、ポイント、ツイてる!楽天競馬特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（9戦6勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

9月20日、中5週で迎えた23戦目は、JRと宿泊のセットプランは日本旅行特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（10戦6勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた24戦目は、ほうらい祭り特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた25戦目は、サーモンフィッシング特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田知弘久騎手（11戦6勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナツに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月29日、中5週で迎えた26戦目は、オッズパーク杯（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（12戦7勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウショウプライドにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月11日、中1週で迎えた27戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の中日杯（金沢ダート2000m 雨/不良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャングルスマイルにアタマ差届かず2着となった。

6歳（2017年）

1月17日、中4週で迎えた28戦目は、寺島憂人騎手を鞍上に迎えて、日本の産業育てた渋沢栄一賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウィップアロングに約15馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

2月20日、中4週で迎えた29戦目は、ハイキングのまち越生賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で寺島憂人騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティースワロに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月26日、中8週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、浦和うなこちゃん賞（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺島憂人騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のイデアシュリューに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月31日、中4週で迎えた31戦目は、薄暑特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島憂人騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のシャドウシティーに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月20日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦の紅葉特別（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で寺島憂人騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スイフトフォンテンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月24日、中4週で迎えた33戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、彩の国たまご賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したマジックボーイを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中0週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた34戦目は、アクアライン特別（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

12月21日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた35戦目は、埼玉県畜産技術振興会長賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のヒガシリシャールをアタマ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。