ナツ（2013年生、母メイショウヤマブキ）

ナツ（2013年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤオーラ（当時9歳）と交配したメイショウヤマブキが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）山田牧場。2015年の園田プリンセスカップ(牝地方重賞)で2着に入った他、2016年の加賀友禅賞(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、松田整二によって86.4万円で落札された。

土屋洋之厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2015年）

7月1日、デビュー戦は川原正一騎手を鞍上に据えて、2歳（園田ダート820m 曇/不良）に出走。馬体重は427kg。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒロソレイユに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月6日、中4週で迎えた2戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したウメマツサクラに半馬身届かず2着となった。

9月17日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したランランランにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月26日、中5週で迎えた4戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の新鋭特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた5戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したティーズブラッドに半馬身届かず2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた6戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の雷鳥特別（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月30日、中4週で迎えた7戦目は、2歳戦のたんちょう特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったクラトイトイトイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3歳（2016年）

1月12日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの’16桃花賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で達城龍次騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの’16雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で達城龍次騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月14日、中8週で迎えた10戦目は、3歳A（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマヨバトルカムイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

5月19日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

7月17日、中3週で迎えた13戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、なごしの祭り特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシレーナに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月14日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の加賀友禅賞（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた15戦目は、八朔まつり特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月16日、中6週で迎えた16戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、サーモンフィッシング特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったウエスタンプリンスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた17戦目は、雪吊り特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、コスモマイギフトに交わされて3馬身差の2着となった。

11月13日、中1週で迎えた18戦目は、蟹を買うなら近江町市場大松水産杯（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエムティサラを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月11日、中3週で迎えた19戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の中日杯（金沢ダート2000m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた20戦目は、オッズパークGET@LOT賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったトウショウプライドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

5月30日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、菖蒲湯まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したメイジンを差し切れず、2馬身差の2着となった。

7月2日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞の佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月8日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

8月27日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた24戦目は、牝馬限定M1のビューチフルドリーマーカップ（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で瀧川寿希也騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

9月3日、連闘で迎えた25戦目は、蛸島の秋祭り特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は堀場裕充騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったメイジンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中1週で迎えた26戦目は、お熊甲祭特別（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月31日、中5週で迎えた27戦目は、九谷陶芸村まつり特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で堀場裕充騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5歳（2018年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、立春特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1一二（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月11日、中9週で迎えた30戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のホトトギス賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5月21日、中0週で迎えた31戦目は、一般C1一二三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアポロモンスターをハナ差振り切って久々に美酒を浴びた。

6月6日、中1週で迎えた32戦目は、ハッピーナイト賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

8月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、オリオンビール賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤本現暉騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた34戦目は、明日もファンタスティックリレー賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で藤本現暉騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた35戦目は、江戸極彩棚田賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤本現暉騎手（5戦1勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。