トネヒーロー（1987年生、母アスタニールセン）

トネヒーロー（1987年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のターゴワイス（当時17歳）と交配したアスタニールセンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は飯原牧場。戦績は、中央平地21戦1勝2着2回、地方28戦9勝2着5回。1989年のいちょうステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久恒久夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

10月8日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマコトホースに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、中2週で迎えた2戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したカムイフジにハナ差届かず2着となった。

3歳（1990年）

2月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は東信二騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

4歳（1991年）

1月15日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木藤隆行騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

3月9日、連闘で迎えた12戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

3月16日、連闘で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月4日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（7戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

6月22日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

12月1日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（9戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

12月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（10戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

5歳（1992年）

1月12日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアケノライダーに3/4馬身届かず2着となった。

2月2日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた22戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、一般C1（中津ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシルキーオーカンから2馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中9週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた23戦目は、一般C1（中津ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のショウナンタイガーに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月1日、中2週で迎えた24戦目は、英彦山賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で有馬澄男騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のホウユウスイートに1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

8月14日、中1週で迎えた25戦目は、ひまわり特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で有馬澄男騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月15日、中4週で迎えた26戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で有馬澄男騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアサカサミットに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月3日、中2週で迎えた27戦目は、神無月特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で有馬澄男騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のカシワクエストに約13馬身の大差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月26日、中2週で迎えた28戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で有馬澄男騎手（6戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のスーパーハイウェイに7馬身の差をつけて制した。

11月30日、中4週で迎えた29戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で有馬澄男騎手（7戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のサクラボーイに半馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月21日、中2週で迎えた30戦目は、寒椿特別（中津ダート1760m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で有馬澄男騎手（8戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったサクラボーイからクビ差の2着に甘んじた。

6歳（1993年）

1月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ウインターカップ（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で有馬澄男騎手（9戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた32戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で有馬澄男騎手（10戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアルペンジョオーに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月21日、中1週で迎えた33戦目は、一般B（中津ダート1760m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で有馬澄男騎手（11戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のウィニングポストに3馬身の差をつけて9勝目を掴み取った。

3月8日、中1週で迎えた34戦目は、豊後特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で有馬澄男騎手（12戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアイボリーサンダーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月21日、中1週で迎えた35戦目は、サラブレッドチャンピオン（中津ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で有馬澄男騎手（13戦9勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったイソノボーイからアタマ差の2着に甘んじた。

4月11日、中2週で迎えた36戦目は、中津桜花賞（中津ダート2180m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で有馬澄男騎手（14戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた37戦目は、スプリングカップ（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で有馬澄男騎手（15戦9勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月5日、中9週で迎えた38戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/不良）に出走。鞍上は17戦連続で有馬澄男騎手（16戦9勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた39戦目は、サマーカップ（中津ダート1760m 雨/不良）に出走。鞍上は18戦連続で有馬澄男騎手（17戦9勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。3着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた40戦目は、櫻木英喜騎手を鞍上に迎えて、中津記念（中津ダート1760m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた41戦目は、一般B（中津ダート1760m 晴/稍重）に出走。鞍上は有馬澄男騎手（18戦9勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったサギヌマスペインから1馬身半差の2着となった。

10月3日、中3週で迎えた42戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた43戦目は、4歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた44戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったレディープロスパーから2馬身半差の2着となった。

11月21日、中1週で迎えた45戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた46戦目は、三井邦夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた47戦目は、4歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三井邦夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

7歳（1994年）

1月5日、中0週で迎えた48戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

1月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた49戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着を確保した。