ハルサンサン（2008年生、母ハルワカ）

ハルサンサン（2008年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「春燦燦」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時12歳）と交配したハルワカが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は三村卓也。戦績は、中央平地1戦0勝、地方22戦5勝2着3回。2012年のTCK女王盃(牝Jpn3)に勝利した他、2011年のロジータ記念(牝S1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三村卓也から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

佐藤賢二厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2010年）

9月24日、デビュー戦は石崎駿騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。馬体重は437kg。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラスターブレイドを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月25日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブートニアに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の葉牡丹特別（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンノーブルに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月30日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦の千鳥特別（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエースキッドを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

3歳（2011年）

4月15日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず最後はシービスティーと並んで12着同着となった。

5月12日、中3週で迎えた6戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた8戦目は、スターライト特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイケノナインを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断トツ人気に応えた。

8月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月2日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

10月5日、中4週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた11戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、長谷特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた12戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクラーベセクレタに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたテイエムヨカドー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

4歳（2012年）

1月18日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカラフルデイズをアタマ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

11月5日、約9か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定地方重賞のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（6戦3勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

12月30日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は今野忠成騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2013年）

1月23日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月1日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は石崎駿騎手（7戦3勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（8戦3勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた22戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天与の負けん性を発揮して諦めることなく走り切り、5着に入り込んだ。

7月16日、中1週で迎えた23戦目は、文月オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に終わった。