ノックアウト（1983年生、母マツナミ）

ノックアウト（1983年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時10歳）と交配したマツナミが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は賀張三浦牧場。戦績は、中央平地44戦4勝2着4回。1987年の金鯱賞(ハンデG3)に勝利した他、1987年の中京記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月6日、デビュー戦は4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。馬体重は454kg。鞍上は田原成貴騎手。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

1月18日、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルカスキーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月1日、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月15日、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアスコットサカエに2馬身半の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

9月27日、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

10月19日、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月8日、4歳以上400万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月22日、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は音無秀孝騎手。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ステックボーイに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月6日、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月14日、4歳以上400万下（中京ダート1000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトウジンケイアイに1馬身3/4の差をつけて勝利した。

4歳（1987年）

1月17日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は横山雄一騎手。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

1月31日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は清山宏明騎手。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したマキバテツを差し切れず、3馬身差の2着となった。

2月7日、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月21日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は林満明騎手。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のロングライコーに2馬身半の差をつけて勝利した。

3月8日、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月22日、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松本達也騎手。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったトウショウレオに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月5日、G2のサンケイ大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

4月26日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月17日、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手。19頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

6月7日、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

6月28日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシヨノリーガルを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月12日、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

9月13日、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月10日、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

10月24日、カシオペアステークス（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に終わった。

11月8日、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は坂井千明騎手。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月22日、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

12月13日、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

6歳（1989年）

1月20日、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

2月11日、すばるステークス（京都芝2000m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

3月5日、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は松本達也騎手。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

3月19日、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は音無秀孝騎手。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

3月26日、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月16日、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で音無秀孝騎手。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

4月23日、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で音無秀孝騎手。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

5月14日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で音無秀孝騎手。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月4日、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で音無秀孝騎手。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

6月25日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山勝秀騎手。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月16日、小倉日経賞（小倉芝1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

8月6日、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

8月13日、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

8月27日、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月10日、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は音無秀孝騎手。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

10月8日、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。