カネトシエスプリ（2010年生、母ハリケーンキャット）

カネトシエスプリ（2010年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋精神（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時18歳）と交配したハリケーンキャットが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方25戦9勝2着7回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上C1-3。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、兼松利男によって367.5万円で落札された。

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

1月19日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

4月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

8月11日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月31日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

9月28日、中3週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた7戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったヤマサダイスに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったキングリホリホに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったオリオンザパワーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-8（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスパークルエンゼルに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったカリエンニキテスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2014年）

1月5日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったクラウンプリズムに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月1日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったキングリホリホに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中1週で迎えた14戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルカラスザを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3月8日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンプリズムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月23日、中1週で迎えた16戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、SAGAジョッキーズグランプリ（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた17戦目は、おおぐま座特選（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は田中直人騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスリーバリアントを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月26日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミススキャンダルに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月18日、中2週で迎えた19戦目は、ハナミズキ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のミヤノダイアナをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月31日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るガーネットカラーをハナ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

6月14日、中1週で迎えた21戦目は、長崎街道内野宿特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた22戦目は、ムーンストーン特選（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた23戦目は、長崎街道原田宿特選（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（9戦4勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、長崎街道田代宿特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中直人騎手（3戦3勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた25戦目は、楽天競馬杯（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（10戦4勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた26戦目は、長崎街道神埼宿特選（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（11戦4勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた27戦目は、アイオライト特選（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（12戦4勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

9月27日、連闘で迎えた28戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（13戦4勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバレンタインカラーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて優勝

10月18日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（14戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイキセントに2馬身半の差をつけて9勝目を収める

10月26日、連闘で迎えた30戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（15戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったゴールドウインドに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中3週で迎えた31戦目は、長崎街道北方宿特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中直人騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。