カネトシテンアップ（2008年生、母プレイズポーラ）

カネトシテンアップ（2008年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋１０人の孫の上向き成長」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時13歳）と交配したプレイズポーラが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地12戦0勝、地方14戦9勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年のジョイホース浜松開設記念陽春特別(一般B3二)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、新冠橋本牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、兼松利男によって1,050万円で落札された。

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

3歳（2011年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月14日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、4着に入った。

8月7日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

4歳（2012年）

2月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた10戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、4歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルフクシュニンをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

3月1日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2十一十二十三（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビクトリアマウアーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3月12日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキンバーライトを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を掴み取った。

5月4日、中4週で迎えた14戦目は、立夏賞（船橋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオメガブルーグラスに4馬身の差をつけて優勝

6月10日、中4週で迎えた15戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

9月16日、中9週で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

10月29日、中5週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた18戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のサチノタカチホに3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

12月4日、中4週で迎えた19戦目は、一般C1三四（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のビービーマグレブをハナ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月18日、中1週で迎えた20戦目は、シンフォニー特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のジョウテンデジタルをアタマ差振り切って7勝目を獲得した。

5歳（2013年）

1月11日、中2週で迎えた21戦目は、初富特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦の春告鳥特別（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパラダイスデイを次元の違う末脚で半馬身差し切って8勝目を手にした。

2月6日、中2週で迎えた23戦目は、駿麗特別（船橋ダート1500m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったドリームコルツにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月25日、中2週で迎えた24戦目は、ジョイホース浜松開設記念陽春特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（6戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイパスカルを自慢の末脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

5月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、メイスター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（7戦5勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

6歳（2014年）

8月7日、約15か月の休み明けで迎えた26戦目は、勇魚特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（8戦5勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。