キミモール（1997年生、母ヒロローザリ）

キミモール（1997年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時13歳）と交配したヒロローザリが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田原鈴木牧場。戦績は、中央平地19戦5勝2着5回、地方4戦1勝。2002年の関越ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中島敏文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

2月6日、デビュー戦は土谷智紀騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月8日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦の’00ベストスパー特別（4）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

10月14日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で土谷智紀騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

10月22日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で土谷智紀騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

10月29日、連闘で迎えた6戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月5日、連闘で迎えた7戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

11月21日、中1週で迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のマルチユース特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラウイスラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2001年）

4月21日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は梶晃啓騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は土谷智紀騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヤマフシンデレラに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月3日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月22日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で土谷智紀騎手（8戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したホクレアパールを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月19日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で土谷智紀騎手（9戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のウッドスピリットに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

5歳（2002年）

3月2日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るビューティグローを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

3月24日、中2週で迎えた16戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったリワードゲインに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったチゴイネルワイゼンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月2日、中3週で迎えた18戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ダイタクギンガに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月23日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は石神深一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノリョーウンに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月6日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したトーホウメドゥーサに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月4日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は梶晃啓騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグラスエイコウオーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2003年）

2月5日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。