アヅマディフィート（2000年生、母ハヤミレディー）

アヅマディフィート（2000年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサウスロード（当時9歳）と交配したハヤミレディーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は国中一男。戦績は、地方16戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2003年のグッドラック賞(一般B3二)。

経歴

デビュー前

赤間清松厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2002年）

9月28日、デビュー戦は東原悠善騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は485kg。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のムサシワールドに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、中4週で迎えた2戦目は、2歳戦のサフラン特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で東原悠善騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったカセギガシラに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3歳（2003年）

4月26日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアイリス特別（大井ダート1690m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ガルルヒーローにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月14日、中2週で迎えた4戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1790m 雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

6月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1790m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のけいとう特別（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンボリシャーマンに1馬身の差をつけて優勝

11月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、ファイナルナイト賞（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイワブルーバードに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

12月28日、中3週で迎えた10戦目は、グッドラック賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダミアーノに3馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

4歳（2004年）

1月20日、中2週で迎えた11戦目は、一般B2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロッキーワンダーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2005年）

5月11日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦のケンタウルス賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサダムクリスタルに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、アンタレス賞（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、スピードレインボーに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月1日、中2週で迎えた14戦目は、さざなみ賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

8月3日、中4週で迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ペッパーツリー賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた16戦目は、アルビレオ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。