ツヨシ（1989年生、母カスミバロン）

ツヨシ（1989年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のフクセンシヨウ（当時21歳）と交配したカスミバロンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は青森県、生産者は久保ファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回、地方31戦4勝2着8回。1991年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

6月15日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は478kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた4戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、ピットヒメに半馬身交わされて2着となった。

8月25日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したグローバルキティを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中2週で迎えた6戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のシマノカレーシュに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月13日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系3歳400万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた10戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（福島ダート1000m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下（中京ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた12戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエイカンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上400万下（京都ダート1800m 雨/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた14戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に55kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユウファイブに1馬身の差をつけて優勝

2月16日、連闘で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上800万下（中京ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は田島信行騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハッピーアローに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

3月15日、連闘で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（2戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた19戦目は、原口次夫騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた20戦目は、B2イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原口次夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったホングウクィーンからクビ差の2着に甘んじた。

6月23日、中1週で迎えた21戦目は、水無月特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で原口次夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4歳（1993年）

2月16日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般C1ハ（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた23戦目は、アラ系一般C1ニ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、アラ系一般C2ハ（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のモリフレームに半馬身の差をつけて4勝目を手にした。

3月24日、連闘で迎えた25戦目は、C2イ（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は原口次夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングユニコンから4馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中3週で迎えた26戦目は、C2イ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原口次夫騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったハチノギャロップから1馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた27戦目は、C2イ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原口次夫騎手（5戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったキタノモミジからクビ差の2着に甘んじた。

6月7日、中3週で迎えた28戦目は、C1ロ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原口次夫騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったフクファインプレイから2馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中1週で迎えた29戦目は、C1ロ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で原口次夫騎手（7戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のマスヒリュウに半馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

7月29日、中4週で迎えた30戦目は、C1イ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた31戦目は、しし座特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は原口次夫騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた32戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で原口次夫騎手（9戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた33戦目は、おとめ座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原口次夫騎手（10戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月27日、中5週で迎えた34戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原口次夫騎手（11戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた35戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で原口次夫騎手（12戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた36戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で原口次夫騎手（13戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた37戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で原口次夫騎手（14戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったファンドリマンナからクビ差の2着となった。

5歳（1994年）

1月2日、中1週で迎えた38戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で原口次夫騎手（15戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた39戦目は、やぎ座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた40戦目は、アラ系一般C1イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は原口次夫騎手（16戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったイナズマヒロスターから1馬身差の2着となった。

2月13日、中1週で迎えた41戦目は、みずがめ座特別（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で原口次夫騎手（17戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた42戦目は、うお座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアポロンテンダーから3馬身差の2着となった。

3月27日、中3週で迎えた43戦目は、B2ロ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のサークルコングをアタマ差制して6勝目を掴み取った。

4月18日、中2週で迎えた44戦目は、つつじ特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた45戦目は、B2イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた46戦目は、皐月特別（名古屋ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（9戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた47戦目は、B2イ（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で丸野勝虎騎手（10戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた48戦目は、B1 B2イ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は原口次夫騎手（18戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のハッタゼウスをハナ差制して勝利を手中に収めた。

7月25日、中3週で迎えた49戦目は、盛夏特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（11戦2勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。3着を確保した。