ストロングブラッド（1999年生、母ワイプザアイ）

ストロングブラッド（1999年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時11歳）と交配したワイプザアイが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着1回、地方12戦3勝2着4回。2005年のかしわ記念(G1)に勝利した他、2005年の帝王賞GI(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

増沢末夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月7日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレディーシップを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月3日、中3週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

5月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブリストルパリに1馬身の差をつけて優勝

6月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦2勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は一杯になって16着に敗れた。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の紅葉特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の水郷特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた9戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長篠特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

4歳（2003年）

1月19日、中4週で迎えた10戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサイドバイサイドに1馬身3/4の差をつけて3勝目を収める

1月26日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバクシンヒーローを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、G3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタケハナオペラをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

6月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

9月30日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のビワシンセイキに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月1日、中4週で迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた17戦目は、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したプリエミネンスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月9日、中2週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったビワシンセイキから1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた20戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のプリサイスマシーンに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

5月29日、中2週で迎えた21戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた22戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた23戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたチアズブライトリー決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月8日、中7週で迎えた24戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したロッキーアピールにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月23日、中1週で迎えた25戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

6歳（2005年）

1月5日、中3週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた28戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月20日、中2週で迎えた29戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦1勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

3月2日、中0週で迎えた30戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月5日、中8週で迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のタイムパラドックスに1馬身の差をつけて初のG1タイトルを奪取した。

6月29日、中7週で迎えた32戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったタイムパラドックスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7歳（2006年）

5月31日、約11か月の休養明けで迎えた33戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

8歳（2007年）

4月22日、約11か月の休み明けで迎えた34戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（11戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた36戦目は、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（12戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた37戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（13戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた38戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（14戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。