シルクアンコール（2005年生、母ムーンライトグラス）

シルクアンコール（2005年5月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋再び」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時11歳）と交配したムーンライトグラスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はメイプルファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方35戦5勝2着10回。主な勝ち鞍は2009年のやしろ鴨川の郷特別(B2)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,200万円（2.4万×500口）で一口馬主が募集された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

1月12日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

1月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月6日、約7か月半の休み明けで迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

11月13日、中5週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた5戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったプラウドエンペラーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上D2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったラバーソウルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上D1三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイルドシェーバーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

1月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上C5一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、バナナウオッチに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月4日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上C4二（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したゲームアディクトにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月17日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C4一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったフセノハンターにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月24日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したシュラーガーに半馬身届かず2着に敗北した。

4月22日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダーティーマネーをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

5月6日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月19日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上B2（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた16戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったマイソールガイに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月17日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上B2（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（6戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したイキナイチマツにクビ差届かず2着となった。

7月7日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月15日、連闘で迎えた20戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（8戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月28日、中1週で迎えた21戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、やしろ鴨川の郷特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のゴルディオスに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月13日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（9戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた24戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、数河特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルヨサンデーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

9月22日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた26戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、陣屋賞（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

10月12日、連闘で馬体重を前走から13kg減らして迎えた27戦目は、牛乳で健康家族・牛乳普及協会賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイスバレエに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月26日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、伊勢菊特別（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（4戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、マルヨサンデーに半馬身交わされて2着となった。

11月16日、連闘で迎えた30戦目は、幸弥・大樹誕生日記念（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月23日、連闘で迎えた31戦目は、大垣共立銀行杯（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で筒井勇介騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

11月30日、連闘で迎えた32戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で筒井勇介騎手（7戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた33戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で筒井勇介騎手（8戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた34戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で筒井勇介騎手（9戦2勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5歳（2010年）

1月6日、連闘で迎えた35戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、ことぶき特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた36戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（10戦2勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた37戦目は、ブンビーさん社長就任1周年記念（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（11戦2勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた38戦目は、大和ステンレス杯（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったパークウインに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月21日、中1週で迎えた39戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（13戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。