ストロングタイタン（2013年生、母タイタンクイーン）

ストロングタイタン（2013年3月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「強い＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のRegal Ransom（当時7歳）と交配したタイタンクイーンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2018年の鳴尾記念(G3)に勝利した他、2018年の中日新聞杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額4,000万円（8万×500口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

8月30日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は530kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリッチーリッチーを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

11月21日、中7週で迎えた3戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3歳（2016年）

7月16日、約8か月の休み明けで迎えた4戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたマイネルネーベル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のフロレットアレーをハナ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

9月3日、中3週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウオオゼキに3馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

11月13日、中9週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のショウナンバーキンを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2017年）

1月5日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

2月19日、中5週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のストーンウェアをクビ差振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

8月6日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

10月15日、中9週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたマウントロブソン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月18日、中4週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブラックバゴにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月17日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5歳（2018年）

5月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた16戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトリオンフを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

6月24日、中2週で迎えた17戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

8月5日、中5週で迎えた18戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

12月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でB.アヴドゥラ騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2019年）

1月5日、中3週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

7月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた21戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に終わった。

10月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず15着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキョウヘイをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

7歳（2020年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

2月15日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり最後はハーレムラインと並んで6着同着となった。

5月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

2020年5月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。