エーシンエムディー（2009年生、母エイシンルーデンス）

エーシンエムディー（2009年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋医学Ｍｅｄｉｃｉｎｅと歯学Ｄｅｎｔｉｓｔｒｙの頭文字より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したエイシンルーデンスが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2014年の鳥羽特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

6月26日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月6日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

12月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着に入った。

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のアズマスターフィーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月24日、中9週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

6月23日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の種市特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に終わった。

11月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

4歳（2013年）

2月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月3日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したコウヨウアレスに半馬身届かず2着に敗北した。

5月5日、中1週で迎えた14戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

8月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたスリーアルテミス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月2日、中8週で迎えた17戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったエターナルムーンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2014年）

2月15日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したモーニングコールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月26日、中9週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月7日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセシリアを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月4日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヤマノレオに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったアットウィルにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中5週で迎えた25戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンチュラスを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6歳（2015年）

1月18日、中5週で迎えた26戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

5月2日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月2日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

9月5日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。