グランドシャープ(2008年生、母ニシノフォルテ)
Grand Sharp
2008.04.30
グランドシャープ(2008年4月30日)は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+半音あげる(音楽用語)、鋭い」。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン(当時20歳)と交配したニシノフォルテが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は川島 正広。戦績は、中央平地15戦1勝2着2回、地方18戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。
経歴
デビュー前
1歳のとき、川島良一から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ホースバンクによって99.75万円で落札された。
伊藤圭三厩舎(美浦)へ入厩。
3歳(2011年)
1月29日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬(京都ダート1200m 晴/良)に出走。馬体重は416kg。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。
2月13日、中1週で迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利(小倉ダート1000m 曇/不良)に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。
3月5日、中2週で迎えた3戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利(小倉ダート1000m 晴/重)に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったナイトフライトに詰め切れず、4馬身差の2着となった。
3月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利(小倉ダート1000m 晴/良)に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手(1戦0勝)。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。
3月26日、連闘で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利(小倉ダート1000m 晴/重)に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のシゲルソウトクに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。
8月14日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下(札幌ダート1000m 曇/良)に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。
9月17日、中4週で迎えた7戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下(札幌ダート1000m 小雨/良)に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったディアマンボウにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。
10月2日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下(札幌ダート1000m 小雨/重)に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手(1戦0勝)。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。
4歳(2012年)
1月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下(小倉ダート1000m 晴/稍重)に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。
2月5日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下(小倉ダート1000m 曇/良)に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手(1戦0勝)。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。
3月6日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ弥生賞(大井ダート1200m 晴/不良)に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。
3月17日、中1週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下(中山ダート1200m 雨/重)に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。
4月8日、中2週で迎えた13戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下(福島ダート1150m 晴/良)に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。
7月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた14戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下(札幌ダート1000m 晴/良)に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。
8月18日、中3週で迎えた15戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下(札幌ダート1000m 晴/稍重)に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。
9月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下(中山ダート1200m 晴/稍重)に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手(1戦0勝)。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。
10月31日、中7週で迎えた17戦目は、一般C1(船橋ダート1000m 晴/重)に出走。鞍上は戸崎圭太騎手(1戦0勝)。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したフォーハピネスを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。
11月5日、連闘で迎えた18戦目は、よみうりランドジュエルミネーションカップ(川崎ダート1400m 曇/良)に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手(2戦0勝)。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプンジャガハティに5馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。
12月5日、中3週で迎えた19戦目は、師走スプリント(船橋ダート1200m 晴/稍重)に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手(3戦1勝)。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。
12月17日、中1週で迎えた20戦目は、師走特別(川崎ダート1600m 曇/稍重)に出走。鞍上は桑村真明騎手(1戦0勝)。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。
5歳(2013年)
1月4日、中2週で迎えた21戦目は、末広特別(川崎ダート1600m 晴/稍重)に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手(2戦0勝)。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。
6月12日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた22戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、神速賞(川崎ダート900m 曇/重)に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ガーベラにクビ差交わされて2着となった。
6月18日、連闘で迎えた23戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、船橋ケイバ大好き!関根&角田記念(船橋ダート1000m 晴/稍重)に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のナイトフライトに4馬身の差をつけて3勝目を奪取した。
7月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定戦の織姫賞(川崎ダート1500m 曇/良)に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手(1戦1勝)。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセーヌドパリに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。
7月16日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の薄暮スプリント(船橋ダート1000m 晴/良)に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手(2戦2勝)。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。
8月7日、中2週で迎えた26戦目は、夕刊フジ杯(船橋ダート1000m 晴/良)に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手(3戦2勝)。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のオベロンホワイトに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。
8月22日、中1週で迎えた27戦目は、流星特別(川崎ダート900m 晴/良)に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手(4戦3勝)。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたエンドスター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。
9月6日、中1週で迎えた28戦目は、清涼スプリント(船橋ダート1000m 曇/重)に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手(5戦3勝)。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。
12月20日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、川崎宿特別(川崎ダート1600m 曇/不良)に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手(6戦3勝)。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ハクシュウベリーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。
6歳(2014年)
1月3日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定戦の紅梅特別(川崎ダート1600m 晴/良)に出走。鞍上は桑村真明騎手(3戦0勝)。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。
1月22日、中2週で迎えた31戦目は、春駒賞(大井ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は山崎誠士騎手(7戦3勝)。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、若干遅いペースで一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。
2月13日、中2週で迎えた32戦目は、早春スプリント(船橋ダート1000m 曇/重)に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手(8戦3勝)。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。
3月5日、中2週で迎えた33戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、観梅特別(川崎ダート1600m 雨/不良)に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。