マイネルイディオス（2003年生、母オリジナルデザート）

マイネルイディオス（2003年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋本来の、特有の（ギリシア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時10歳）と交配したオリジナルデザートが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は滝本健二。戦績は、中央平地8戦1勝、中央障害2戦0勝、地方26戦9勝2着9回。2008年の一條記念みちのく大賞典(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,700万円（17万×100口）で一口馬主が募集された。

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月25日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に敗れた。

3歳（2006年）

1月28日、中4週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月26日、中3週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

5月7日、中9週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 小雨/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールドバディーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

6月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の開成山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

7月22日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート2400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

4歳（2007年）

3月25日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

4月22日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、鈴木慶太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月19日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた11戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスズカジェミニを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月10日、中2週で迎えた12戦目は、天の川特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた13戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジーンジニーに半馬身届かず2着に敗北した。

8月8日、中1週で迎えた14戦目は、孔雀草特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月20日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキリリを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月2日、中1週で迎えた16戦目は、神無月特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた17戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったジーンジニーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月26日、連闘で迎えた18戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、第3戦シルバーサドル賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったミズサワジョンコに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた19戦目は、友彦誕生日記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた20戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた21戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったタカオシンゲンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月31日、連闘で迎えた22戦目は、（社）愛知県馬主協会名古屋支部賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のサンキンエンプレスを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

5歳（2008年）

1月13日、中1週で迎えた23戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、山羊座特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

1月27日、中1週で迎えた24戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったリバティアイランドに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月3日、連闘で迎えた25戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（8戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったサンキンエンプレスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた26戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るバクシンテンニョを上がり2位の末脚で半馬身差し切って1番人気に応えた。

3月3日、中1週で迎えた27戦目は、うお座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったサンキストゴールドに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月17日、中1週で迎えた28戦目は、こじし座特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンキストゴールドを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

4月6日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた29戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般B2二（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスウィープザボードに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4月21日、中1週で迎えた30戦目は、卯月賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るデュアルライフを上がり0位の末脚で半馬身差し切ってファンの期待に応えた。

5月4日、中1週で迎えた31戦目は、メイカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のトーヨーハヤテを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

6月9日、中4週で迎えた32戦目は、一般B1二（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカネショウエリートを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って怒涛の5連勝を決めた。

6月22日、中1週で迎えた33戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の一條記念みちのく大賞典（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったブラーボウッズに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた34戦目は、ねむの木賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオリエントボスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月21日、中1週で迎えた35戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で関本浩司騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた36戦目は、北奥羽ナニャドヤラ大会（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（4戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。