トーヨーハヤテ（2003年生、母トーヨーカーリアン）

トーヨーハヤテ（2003年5月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋はやて。新幹線のように速い馬に」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したトーヨーカーリアンが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）トーヨークラブ北海道支店。戦績は、中央平地13戦1勝、地方31戦7勝2着7回。主な勝ち鞍は2005年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

中島敏文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月4日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月16日、中5週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 雨/重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブランジェリに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

3歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた7戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月12日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

8月5日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

9月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月15日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。

4歳（2007年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた14戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、ガーネットスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

3月6日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

4月18日、中5週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた16戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、リーディングジョッキー（門別ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したテラノタイタンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月2日、中1週で迎えた17戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、たきのうえ芝ざくらまつり特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバザラタイショウに2馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月31日、中3週で迎えた18戦目は、ラスカルスズカ賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた19戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、ソングオブウインド賞（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

6月28日、中1週で迎えた20戦目は、バランスオブゲーム賞（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のリブロードキャストに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、室蘭地球岬特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた22戦目は、ダージー賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた23戦目は、サッポロクラシック特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた24戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、北海道競馬記者クラブ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた25戦目は、フォーマルハウト特別（旭川ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林靖幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた26戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、しんとく新そば祭り特別（旭川ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた27戦目は、テレグノシス賞（旭川ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（6戦2勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた28戦目は、大樹歴舟川特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したニシノワカガシラを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月8日、中1週で迎えた29戦目は、日本軽種馬登録協会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月8日、中8週で迎えた30戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムサプライズを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

2月5日、中3週で迎えた31戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた32戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五六（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた33戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般B2二（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したモエレタキシードを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、一般B2一（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた35戦目は、一般B2一（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南郷家全騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンガッサンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月4日、中1週で迎えた36戦目は、メイカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南郷家全騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネルイディオスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5月19日、中1週で迎えた37戦目は、さつき賞（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南郷家全騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマンジュデンツルギを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、中3週で迎えた38戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のセイトをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

6月28日、中1週で迎えた39戦目は、ジューンカップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジュンジュンハニーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた40戦目は、ジュライカップ（盛岡ダート3000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセンリオーを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

8月3日、中2週で迎えた41戦目は、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた42戦目は、森岳温泉夏まつりレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた43戦目は、がんばろう!一関レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンダーボナンザに1馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

9月15日、中1週で迎えた44戦目は、一般B1一（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原勲騎手（6戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサクラアリエルに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。