マルブツファースト（1982年生、母マルブツエコー）

マルブツファースト（1982年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のゲイルーザツク（当時13歳）と交配したマルブツエコーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は柳谷正。戦績は、中央平地49戦8勝2着5回。1987年の阪神大賞典(G2)で2着に入った他、1989年の金鯱賞(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

2歳（1985年）

1月26日、11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月16日、10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のシルバーサンライズに4馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

3月10日、10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月23日、11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったカンキョウツバメから半馬身差の2着に敗北した。

4月20日、11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月5日、14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月8日、10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月22日、8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

4歳（1986年）

3月8日、5歳以上400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は寺田雅之騎手。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月22日、5歳以上400万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で寺田雅之騎手。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオデットバンブーをクビ差振り切ってトップでゴールを駆け抜けた。

4月6日、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺田雅之騎手。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に終わった。

4月27日、5歳以上900万下の御池特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキョウエイリョウマに1馬身1/4の差をつけて勝利を挙げた。

5月17日、ハンデ戦で5歳以上1400万下のメイステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず3着に敗れた。

5月31日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したダイナアドニスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月5日、5歳以上1400万下のジュライステークス（中京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は村本善之騎手。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月7日、ハンデ戦で4歳以上900万下の長月特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は寺田雅之騎手。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

9月27日、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタヤマジョージを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切ってトップでゴールに入った。

10月25日、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5歳（1987年）

2月21日、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のポールホーラーに1馬身半の差をつけて勝利した。

3月15日、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のように急駛したが、スダホークにアタマ差交わされて2着となった。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に終わった。

6月14日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

12月19日、4歳以上1400万下のサンタクロースステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

6歳（1988年）

1月6日、5歳以上1400万下の万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたダイナカーペンター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月6日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

2月27日、5歳以上1400万下の甲南ステークス（阪神芝2500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスズタカヒーローに1馬身1/4の差をつけてトップでゴールに入った。

3月13日、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/稍重）に出走。鞍上は田原成貴騎手。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず3着に敗れた。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5月14日、5歳以上1400万下の朱雀特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月11日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったタニノスイセイにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

7月2日、5歳以上1400万下のジュライステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルタカリボーをハナ差振り切って勝利を掴み取った。

8月28日、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月18日、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月9日、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

11月5日、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

12月4日、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7歳（1989年）

1月5日、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

4月30日、オーストラリアトロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

5月21日、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

6月25日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のインターアニマートに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月9日、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

8月27日、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

8歳（1990年）

2月25日、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

3月11日、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手。6頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

4月7日、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5月13日、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

5月27日、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6月10日、札幌日経賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

7月1日、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。