ユートリアル（1988年生、母ソダホープ）

ユートリアル（1988年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時9歳）と交配したソダホープが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）チャンピオンズファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着4回、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は1991年の晩秋特別(900万下)。

経歴

デビュー前

石栗龍雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

6月16日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンエムチャンプを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

2月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のふきのとう特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

3月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のフリージア賞（小倉芝2000m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のキングチェイサーに1馬身の差をつけて1位に入線したが、その後2着に降着となった。

6月23日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月6日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったインターヒットにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の北洋特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた13戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウホーカラーに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

9月22日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のインターエリモをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた17戦目は、市川ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（1992年）

12月26日、約13か月の休養明けで迎えた18戦目は、出口明見騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

5歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（12戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の銀蹄賞（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（13戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

3月21日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（14戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったサカエリボーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月3日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の勝浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（15戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したタイマルティーニを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（16戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（17戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

9月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は出口明見騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（18戦2勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6歳（1994年）

4月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、佐宗応和騎手を鞍上に迎えて、一般B1二（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月30日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた28戦目は、プレセペ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐宗応和騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のグリーンフリーダムに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5月15日、中1週で迎えた29戦目は、エメラルド賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐宗応和騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。11着に敗れた。