ケイオーワールド（2008年生、母スティルシャイン）

ケイオーワールド（2008年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋世界」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時16歳）と交配したスティルシャインが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方28戦7勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、岡田甲子男によって693万円で落札された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

6月26日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

3歳（2011年）

1月15日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

3月6日、中6週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

6月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

8月7日、中5週で迎えた6戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月29日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のラインゴーワイルドを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月7日、連闘で迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタケデンイエローに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルダリアを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、昌弘・幸子結婚記念日（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフィッシャーガールを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月18日、中1週で迎えた12戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、第3戦エキスパート編（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた13戦目は、JAあいち海部あまじまんカップ（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた14戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フィッシャーガールにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2012年）

1月6日、中1週で迎えた15戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた16戦目は、一般C10（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエリモロワイヤルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中1週で迎えた17戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

2月9日、連闘で迎えた18戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた19戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラヴィドールに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月8日、中1週で迎えた20戦目は、東日本大震災私たちは忘れない!（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（10戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、スズカバンパイアに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた21戦目は、中島由紀子さんバースデー記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（11戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセーヌドパリを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月13日、中2週で迎えた22戦目は、たんぽぽ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（12戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズカバンパイアに7馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月19日、連闘で迎えた23戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（13戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のデルマアグリッピナに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月30日、中1週で迎えた24戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、AGI名古屋城カップ（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた25戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（14戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた26戦目は、北陸・東海交流金沢カップ（金沢ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

6月7日、連闘で迎えた27戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた28戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、一般B5（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた29戦目は、織姫賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（15戦6勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた30戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（16戦6勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

8月9日、中2週で迎えた31戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のゴールドロザリーに4馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

8月20日、中1週で迎えた32戦目は、友森翔太郎騎手を鞍上に迎えて、第3戦長篠の戦い特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた33戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、涼風賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた34戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月7日、中2週で迎えた35戦目は、金沢城カップ（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。