エイシンハンプトン（2000年生、母Sedona Berry）

エイシンハンプトン（2000年2月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋バージニア州都市名」。毛色は鹿毛。種牡馬のDynaformer（当時15歳）と交配したSedona Berryが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦5勝2着5回、地方2戦0勝。2004年のプロキオンステークス(G3)で2着に入った他、2004年の武蔵野ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

2月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウハヤテを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマンジュデンコウベを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

9月21日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月28日、連闘で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、逃げるジュメイラビーチに半馬身届かず2着に敗北した。

10月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天ケ瀬特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサイモンセッズに5馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

12月13日、中2週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたニホンピロサート決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

2月21日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のカイトヒルウインドに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月3日、連闘で迎えた11戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したサイレンスボーイを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中4週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプリンシパルリバーをクビ差振り切って制した。

6月20日、中5週で迎えた13戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したニホンピロサートを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月21日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5歳（2005年）

5月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月19日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

7月9日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ハギノベルテンポに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2006年）

1月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月11日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

3月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

10月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の埼玉新聞杯（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

11月3日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのtvk賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。