ウインドコースト（2005年生、母ピサノラン）

ウインドコースト（2005年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風の海岸」。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時19歳）と交配したピサノランが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方36戦11勝2着9回。主な勝ち鞍は2011年の「闘う零細企業」出版記念特別(A2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、笹地牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、笹地牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、福原正博によって315万円で落札された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月23日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

3月30日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

6月5日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、3歳F4一（園田ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったキーボックスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月24日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた5戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、3歳F3二（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイングペガサスを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

7月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳F2二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスパーブに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月30日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の三室山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳F1二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた9戦目は、3歳F1二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた10戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクイックマインドを凄まじい末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を挙げた。

10月21日、中1週で迎えた11戦目は、「近江米」特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラブイズキングを3/4馬身振り切って4勝目を手にした。

4歳（2009年）

3月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したニホンピロリッチを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上B1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は板野央騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた14戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、姫路港開港50周年記念杯（園田ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したチェリーレインボーにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上B1 B2（姫路ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は板野央騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したアザレアボーイにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月9日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上B1（姫路ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトレノヘイローを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

6月25日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上A2（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた18戦目は、近松のまちあまがさき特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月27日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、西脇市日本のへそ特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で板野央騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた20戦目は、さざんか賞（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は有馬澄男騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のフジノチヨヒメに3馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

12月23日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は板野央騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のハイズワンに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

5歳（2010年）

1月12日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したゼロファイターにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上B1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（9戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトサノデザートを半馬身振り切って8勝目を奪取した。

2月24日、中3週で迎えた25戦目は、楽天競馬特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（10戦4勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したトサノデザートにアタマ差届かず2着となった。

3月10日、中1週で迎えた26戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、但馬牧場公園まきば杯（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月22日、約9か月半の休み明けで迎えた27戦目は、大阪スポーツ賞（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

6歳（2011年）

1月12日、中2週で迎えた28戦目は、難波場外〈毎週水・木〉発売記念（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月27日、中1週で迎えた29戦目は、難波場外<毎週水・木>発売記念（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るアクセルカフェを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて9勝目をマークした。

2月22日、中3週で迎えた30戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3月23日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上A2一（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシャムシールに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中2週で迎えた32戦目は、松浦政宏騎手を鞍上に迎えて、兵庫の特産品特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた33戦目は、そのだライオンズクラブ結成3周年記念特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた34戦目は、松本幸祐騎手を鞍上に迎えて、猪名川特別（園田ダート1870m 曇/不良）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上B1 B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったシルクダイドウに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月5日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上B1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は板野央騎手（11戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノグラーツを強烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月27日、中2週で迎えた37戦目は、やしろ鴨川の郷特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモエレトレジャーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月10日、中1週で迎えた38戦目は、「闘う零細企業」出版記念特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のフェイヴァーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた39戦目は、JRASSカップ（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は板野央騎手（12戦5勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。