ヴェルトマイスター（2004年生、母プラウドウイングス）

ヴェルトマイスター（2004年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界チャンピオン（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したプラウドウイングスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦2勝2着4回、中央障害8戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

10月21日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のクルサードに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月18日、中3週で迎えた2戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3歳（2007年）

3月24日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

8月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2008年）

3月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月26日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

8月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、勝ったフレーミングライフに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月30日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

10月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

12月13日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したファンキーテーラーにクビ差届かず2着に惜敗した。

1月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

3月7日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったベストロングに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月21日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキングオブチャドを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

4月18日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月21日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、ナリタキングパワーにハナ差交わされて2着となった。

8月15日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

11月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた24戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月19日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

6歳（2010年）

1月30日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

6月26日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

11月21日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7歳（2011年）

1月29日、中9週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジロラフィキから半馬身差の2着に敗北した。

2月26日、中3週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

5月14日、中3週で迎えた34戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のゴーカイフォンテンに6馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月24日、中9週で迎えた35戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8歳（2012年）

4月29日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた36戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。