アシドベリー（2012年生、母ワイルドベリー）

アシドベリー（2012年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「すっぱい実」。毛色は鹿毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時15歳）と交配したワイルドベリーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地13戦0勝、地方19戦4勝2着2回。2014年のウィナーズチャレンジ10で2着に入った他、2014年のブロッサムカップ(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

5歳のとき、槇本牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。6歳のとき、槇本牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、桑原牧場によって97.2万円で落札された。

原孝明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2014年）

8月27日、デビュー戦は亀井洋司騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノドラマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月1日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀井洋司騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキタイノホシを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で亀井洋司騎手（2戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエムオーハンターに4馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月29日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ10（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で亀井洋司騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したチェリーサマーにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月13日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1200m 雪/重）に出走。鞍上は5戦連続で亀井洋司騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2015年）

3月1日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

10月17日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた9戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた10戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月19日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4歳（2016年）

1月23日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は義英真騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

3月12日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

7月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ジャスタウェイ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

7月28日、連闘で迎えた20戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、胆振軽種馬農業協同組合特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた21戦目は、楽天競馬特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月25日、中1週で迎えた22戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、ケイムホーム賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた23戦目は、江差追分全国大会特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた24戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、標津牛乳特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた25戦目は、ゆめぴりか特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、バンブーキングペレにハナ差交わされて2着に惜敗した。

10月25日、中1週で迎えた26戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、いつもあったかホクレン灯油特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた27戦目は、北海道えぞ松特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた28戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、スカパー!南関東地方競馬チャンネル賞（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた29戦目は、西区水と緑と花のまち記念（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミサノリュウギョクをハナ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

5歳（2017年）

1月12日、中2週で迎えた30戦目は、酒々井賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

2月24日、中5週で迎えた31戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、べに梅賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた32戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のツグミ賞（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。