ワンダフルドーラ（2004年生、母Black Waterlily）

ワンダフルドーラ（2004年5月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「すてきな＋家族名より」。毛色は栗毛。種牡馬のMore Than Ready（当時7歳）と交配したBlack Waterlilyが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の茨城新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

10歳のとき、天羽禮治牧場から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、田端牧場によって73.5万円で落札された。

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月17日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は526kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

10月21日、中4週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイワムサシを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

11月11日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1300m 雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ビクトリーテツニーに半馬身交わされて2着となった。

12月10日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったディオスクロイにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したオープンザゲートに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2007年）

1月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイワムサシに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月24日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

9月23日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイウンプレジャーをクビ差振り切って3勝目を収める

10月13日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい15着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

4歳（2008年）

7月6日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

8月17日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

5歳（2009年）

6月4日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、’09メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（7戦3勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた17戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

10月8日、中7週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、’09 スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

11月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。