セイウンプレジャー（2002年生、母T. V. Jingles）

セイウンプレジャー（2002年4月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋楽しみ、喜びをもたらしてくれる馬になるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のSea of Secrets（当時7歳）と交配したT. V. Jinglesが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回、地方10戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

2月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサラトガヴィーナスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のダンスオブサロメに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4月9日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 雨/重）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

9月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

11月5日、中6週で迎えた7戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4歳（2006年）

1月5日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のユノナゲットをアタマ差振り切って3勝目を収める

5歳（2007年）

9月8日、約19か月半の休養明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したハーベストシーズンにクビ差届かず2着となった。

9月23日、中1週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したワンダフルドーラにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月14日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

11月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月8日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショウナンアクトをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

2月2日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたベルーガ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月22日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したナムラアトランテスを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月18日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月27日、約7か月半の休み明けで迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7歳（2009年）

2月8日、中5週で迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

5月9日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

5月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

12月27日、約7か月の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は船曳文士騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

8歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月23日、約11か月半の休み明けで迎えた28戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9歳（2011年）

1月13日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の建国記念の日特別（浦和ダート1900m 雪/重）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた31戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、野島崎特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた32戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋元耕成騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

4月22日、中5週で迎えた33戦目は、卯月賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で秋元耕成騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

4月28日、連闘で迎えた34戦目は、ハンデ戦の卯月特別（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋元耕成騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

5月4日、連闘で迎えた35戦目は、ハンデ戦の皐月盃（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で秋元耕成騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた36戦目は、山崎真騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は秋元耕成騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。