ナムラアトランテス（2003年生、母ナムラウタヒメ）

ナムラアトランテス（2003年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋男子像」。毛色は栗毛。種牡馬のデザートキング（当時9歳）と交配したナムラウタヒメが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原哲雄。戦績は、中央平地27戦5勝2着4回。2006年のヒヤシンスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月19日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサードストリームに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のペリーに1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

2月19日、中5週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

10月8日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

4歳（2007年）

1月8日、中2週で迎えた13戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたウォーターオーレ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月11日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月18日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（11戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（12戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したシアトルバローズにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（13戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスハッピーに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

11月18日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（14戦3勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（15戦3勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

5歳（2008年）

1月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（16戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月26日、連闘で迎えた22戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったロードクルーザーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中6週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、スマートギルドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（17戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンゴウダイオーを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って制した。

4月19日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（18戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセイウンプレジャーに1馬身3/4の差をつけて制した。

5月11日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた27戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。