ペリー（2003年生、母アマートベン）

ペリー（2003年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒船のペリー提督」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時5歳）と交配したアマートベンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤スタッド。戦績は、中央平地13戦1勝2着1回、中央障害7戦1勝、地方22戦4勝2着3回。2010年の春麗ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、イヨ商事から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

8月20日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤディーノを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月17日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

3歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したナムラアトランテスを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

8月5日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4歳（2007年）

1月8日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月14日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

6月15日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、初蝉特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた12戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ベガ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月2日、中3週で迎えた13戦目は、一般B3四（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミハタマイバッハを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

8月15日、中1週で迎えた14戦目は、ハーベストムーン賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ミヤコフラッシュにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月28日、中1週で迎えた15戦目は、みなとみらい特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた16戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、爽秋賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったチェレブラーレに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月5日、中1週で迎えた17戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、カシオペア賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るウエノマルタロベエを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて優勝

11月2日、中3週で迎えた18戦目は、イーバンク銀行IN大井賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた19戦目は、アーバンステージ師走賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は山田信大騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

12月27日、中1週で迎えた20戦目は、ファイナルドリーム賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月7日、中1週で迎えた21戦目は、白富士盃（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月4日、中3週で迎えた23戦目は、花月夜特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒデサンジュニアを別次元の末脚で3/4馬身差し切って4勝目を手にした。

4月4日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦のアンデルセン特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のサンダーオブハードをアタマ差振り切って制した。

5月9日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の江戸川特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（9戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サクセスドマーニに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の短夜特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（10戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月26日、中1週で迎えた27戦目は、風待月賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた28戦目は、ガーナ共和国盃（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（12戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた29戦目は、オーガスト賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（13戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた30戦目は、’08ムーンライトカップ（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（14戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月24日、中2週で迎えた31戦目は、月の雫特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた32戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、良月特別（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6歳（2009年）

1月25日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

2月1日、連闘で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

5月9日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のレイザストレングスに2馬身半の差をつけて6勝目を挙げた。

8月2日、中7週で迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宗像徹騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月10日、中9週で迎えた39戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で宗像徹騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（2010年）

1月9日、約3か月の休養明けで迎えた40戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

2月6日、中3週で迎えた41戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。3着に入った。

12月11日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた42戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり18着に終わった。